心が先か、身体が先か。

前々回の記事で、ちらっとお話ししたSさんのこと。

昨年12月中旬に初めてOnenessをご利用下さいました。

 

Sさんは、常日頃から全身が異様に重く、歩くのも辛い程でした。

(辛い体に鞭打ってハードワークをこなしていました)

ご本人曰く「岩を背負って、脚に錘をつけて歩いているようだ。」と。

上半身、とくに背中・首の硬直が強く、頭痛もありました。

酷い時は吐き気がすることも。


お仕事は非常にタイトで、12時間超え勤務は当たり前。

徹夜もあり、出張も多い。

クタクタに疲れていても、夜は考え事が頭から離れず、

なかなか寝付けなくて、眠れても、眠りが浅い。

そしてろくに熟睡できないまま、翌朝、重たい体を無理に起して、また仕事に行く。

その繰り返しでした。

 

この状況、本当に辛いですよね。。

それを、Sさんご本人は、「辛いんです」とは言わなかったのです。

私の問いに、ひょうひょうと、淡々と、ぽつりぽつりと、答えてくださった。

 

物理的にも、休まる時間がなく

たまに時間ができても、心身のオン・オフの切り替えができなくなっていた為に

オフなのに、オフになれない。

心身が緊張しっぱなしの状態でした。

 

ここまで当初のSさんの状態について記しましたが

これを読んで「まるで自分のことみたい・・・」

と思われた方も多いのではないでしょうか?

実はこれ、今、とっても多い、うつと言われている症状なのですね。。

 

心が辛くなって、身体に症状が出てしまったのか?

身体が辛いから、心にもダメージが及んでいるのか?

どちらが先か?

 

答えは、どちらも一緒。同時。すなわち心身一体なのです。

だから施術でも、心と身体の双方に同時にエネルギーが流れていくのです。

 

とにかく、心と身体に「オフの状態」を知らせて、オフにすること。

心に穏やかさを得ること。

それから、体内の過剰な不要物を排出して、流れる身体になること。

(もちろん心の中の不要物も)

流れる道を太く丈夫なものにしていくこと。

ある程度の負荷がかかっても自らの自然治癒力で回復できるようになること。

 

この目標を立て、施術の計画を立てて、Sさんのお手伝いをしていきました。

 

(つづく)

 

※私的には、「うつ」という概念はありません。

よく「うつは心の風邪」とか「心の病」と言いますよね。

けれど、私としては、

心身は別々のものではなく、一体(Oneness)であるので

心だけの、心の病という捉え方はしません。

うつの辛い症状も、心の病が原因の身体症状ではなくて

その人の”生命そのもののエネルギーが枯渇している(または乱れている)状態”と捉えます。

 

※このHPには、世間一般の方の目に止まるように「心の疲労」という表現をしている文章があります。