生きてきた道のり


「自分がやっていて楽しいこと&人にしてあげたいことと、周りから求められることが一致していた。」だから今の状態になっています(ワンネスというサロンをやっている)

 

ぶっちゃけ「よし開業するぞ!」とか一度も思ったことがありません。それなのに、40歳過ぎてから、貯金リアルにゼロ、しかも独身一人暮らしなのに、誰にも相談もせず一人で今のサロンを始めてしまっていました。いかに条件を揃えることを考えてなかったかが分かりますね。でも自分の小さな頭で考えた条件なんて揃わなくても、本当にやりたいことは出来てしまうものです。私の場合は、ただ、その時その時、目先の「やりたいこと」&「できること」をやってきました。

 

0歳~38歳まで、家族の為に生きてきた傍ら(簡単に言うと、家庭不和家庭内暴力、泥棒に入られ財産失う、偽装離婚、母子家庭、生活保護の貧乏生活、昭和40年代の貧乏アパートは今とレベルが違う、学校でイジメ、お風呂は生活保護の銭湯無料券で週一回でいつも同じ服で臭くて性格も暗かった、複数の親族から虐待、長かった性的虐待、母の精神病など)19歳から39歳までは、社会人OLとして勤めておりました。

(一部上場企業の営業事務、外資系企業の経理、小規模企業の人事財務などを経て、PCスキルや経営のノウハウは所有しているので、自分のサロンの運営程度なら楽しみながらできております)

 

20代の頃から「マッサージの仕事がしたいなあ」と思ってはいましたが、当時はクイックマッサージ等の気軽なお店は無く、国家資格をもった「按摩マッサージ師」等がいる「治療院」しかありませんでした。そこに勤めるには、全日制の学校に3年とか通って国家資格を取得しなくてはいけない。学費は年間100万近く。という現実を前に「仕事にするのは無理だー」と諦めておりました。が、時代は変わり、私が30歳になる頃から「リラクゼーションサロン」が出店されるようになってきました。

34歳頃から、昼間OLをやりながら、アロママッサージの学校に「ちょっとだけ」通いました。

 

30歳以降は、常に身体の調子が辛かったため(肩凝り、首コリ、頭痛、目眩、吐き気、耳鳴り、胃痛、腰痛、浮腫み、倦怠感、不眠、便秘、生理不順、婦人病、冷え症、皮膚病)年収の半分以上をマッサージを含めた身体を治すことに費やすほどで、様々な治療院で様々な療法を受けてきました。西洋医学、東洋医学、民間療法、自然療法、食事療法、心理療法、催眠療法、その他よく分かんないもの迄、自分で実践しながら知識も増えていきました。

 

「本氣で楽になりたい」というフレーズがこのHPには出てきますが、私自身が「本氣で楽になりたくて」そのためなら、何でもしてきました。本氣なら、時間がないとか、お金がないとか、家族の協力がないとか、みっともないとか、「ない」の言い訳なんてしてられません。何が何でも楽なりたいから、やるしかないのです。

 

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昔から、身体の辛そうな人を見ると放っておけず、その人の肩に「すうっ」と手が伸びて、楽にしてあげていました。

幼少期は母の心身のケア、高校生時代のアルバイト先では店長を施術(60分は当たり前)。社会人になってからも勤務先の先輩方を施術(仕事中60分90分は当たり前)。外出中の営業マンから電話で「予約」が入るほど。その当時までは、まだツボの位置を知っているくらいで、他は全て自己流でしたが、なぜか「思いやりの心を込めてやるだけで相手がみるみる回復する」という、自分の手と目で、変化を確認できることに喜びを感じていました。

 

この「思いやりの心で」という真心。これが相手の体を本当に楽にしてあげられる源であり、これは現在まで一貫しており、これなしでは私の施術は成り立ちません。

通常、施術の受付は1日2名迄にして、常に自分のエネルギーをベストに保っています。

 

39歳~41歳の3年間は、暗黒の時代というか、生まれ変わるための3年間でした。ドロドロの皮膚炎と、鬱とパニック症状で、外出不可能な状態になり、仕事を辞めて、一人で闘病していました。親にも隠して、一人暮らしで誰にも会わず、完全に一人で。この3年間で、死に物狂いで「身体と心を楽にするための手技」を、自分自身を研究対象として追究していきました。しかも「こんなに辛いなら全て終わりにして楽になりたい」「消えて楽になりたい」(ストレートな表現は避けます)と、毎日泣いて願いながらです。

例えば、パニック発作が出ても薬は飲まずに、ただ耐えながら横になって手当てする。

「この症状が出ている時は、身体のどこが痛くて、それを自分の手や身体をどのように使えば楽なるか」「この状態になっている時は、どこの筋肉や臓器が固くなっているか」「どんな氣持ちの時に、身体がどんな状態になったのか」等、症状と身体(心)の因果関係と、手当ての方法を探っていきました。

 

40歳で、藁をも掴む思いで二週間の断食をしました。この時に、自分の身体に対する思いが一変しました。幼少の頃から病弱だった私は「自分の身体は欠陥だらけだ。この身体が苦しみの元だ。私は身体の悩みだらけだ。」と身体をコンプレクッスに思って生きてきました。ですが、、断食が進むにつれ「この身体がどれだけ私を守ってきてくれたか」視点が変わり始めました。

「身体は常に私を守って常に良くしようと働いてくれている。病気は私を悪くしよう困らせようとして起こるのではない。この身体を守ろうとして、熱を出したり病巣を作ったりしているのだ。身体は生まれた時から私の一番の味方でいてくれて、今まで一秒も休むことなく私を守って働き続けてきてくれたのだ」という事実に、深い深い感謝の思いが湧き、それと同時に、身体が私を愛してくれていたことに氣付けずむしろ恨んできたこと無茶ばかりしてきたことを深く懺悔し、そして新たに決意しました。

「今までずっと私を守ってきてくれてありがとう。今まで酷いことばかりしてごめんなさい。これからは一生大切にする。一生大切にすると誓います」

 

その後食事を変えてから、まず不眠からメンタルがみるみる改善していきました。一時期(約3年)はガチのマクロビオティック(ビーガン)に。デトックスすること、内臓を休ませること、自分に合った食べ物を摂ること、は本当に大事です。(現代病は食べ過ぎ病と言ってもいいくらい)その他の体の辛さや皮膚症状は、その後さらに2年をかけて、少しずつよくなっていきました。

(30代以降の体の不調、今だから分かりますが、その時は、そうなる必要があったからそうなっていたのです。詳しくはまたの機会にブログにでも書きますね。)

 

42歳で社会復帰。最初は、派遣のOLとして、都内の企業に勤めることから再開しました。けれど、もうこの頃には完全に「自分に嘘を付けない」「嫌なことはできない」私になっていましたので、どこに勤めても、長くは続きませんでした。辛くて辛くて、我慢できないのです。あの暗黒の三年間よりも、いや実際それ以上に辛かった幼少期~38歳の人生よりも、再開したOL仕事が辛いのです。自分に合わないものは、ちゃんと辛く感じるようになっていたのです。(昔の自分は、辛いことも、我慢していることも自覚できず、最終的に廃人になったんですよね。)

 

その後、アルバイトをかけもちして、フリーでマッサージの仕事をしていきました。徹夜で朝まで勤務、2時間だけ寝てまた次の仕事、とか。家賃の支払いが間に合わない時は、日雇いの倉庫バイトやお菓子の工場のバイトも。「膝が痛くてあぐらがかけなかった、腕が痛くて上がらなかった」という人がその場で治っていく姿を見て、私の技術に自信を持てましたが、良くならない人もいたので「あの場合はどうしたら良かったのか?」「次はもっとこうしてみよう」と日々検証を重ねていきました。私は資格を持っていませんが「自分で考えながらやっていく」という経験によって「診る力」が養われたのだと思っています。

 

42歳にもなって、独身で彼氏もいなくて家や財産(何度も言うが貯金はリアルにゼロ円)や肩書もなくて、一般的な40代の女性が持っているものは何一つ持っていない自分。けれど私には、拠のないすごい自信があるのです。「必要なものは必要な時に必ず与えられる」と。そして「何があっても大丈夫」と。一人で暮らしているのに、一人でいる氣がしない。というのも不思議です。実際一人じゃないのかもしれません(謎)

 

で、フリーで活動する中に出会うお客様に、こんなに上手いなら個人的に頼みたい(お店通さずに)と言われることが増えていきました。頼が5.6人と増えていくうちに、自宅の一部屋を「ちょっとサロンらしく」設えて自宅でできるようにして。紹介でお客様もちょこちょこ増えて。適当にホームページも作って。よく考えもせずに取り合えず店名を「Oneness(ワンネス)」にして。東浦和から東川口に移転して、東川口で開業10年になります。

 

基本的に、楽しくやってますが、たまにクヨクヨ悩むこともあったり、キレて辞めたくなることも何度もありました。人間らしくていいよねー。そうやって日々成長し続けております。

オープン当初は、素顔をさらせないレベルで残っていた皮膚炎も、あるお客様(ストーカーおじさんに誠意を見せろと言われ、当時の全財産を渡して、米も買えなくなった事件)との出会いで得た氣付きによって、完全治癒するに至りました。(このことは今度時間を作って文章にします)

 

既にリピーター様には「行けば確実に楽にしてもらえるサロン」として、ワンネスを認識して頂けています。

 

どんな人も、ここへ来れば必ず元氣になって笑顔になって再び自分の生活へ戻れる。

ワンネスは、そういうサロンでありたいです。

 

※ワンネスとは、「全てはひとつ」という意味です。